北海道猛禽類研究会とは
北海道猛禽類研究会(以下、研究会)は、北海道における希少猛禽類の生息状況・生態を明らかにし、その成果を各種事業における希少猛禽類の調査や保護、生息地の保全に役立てることを目的として活動しています。
これまで、各種事業に関わる調査等から得られた猛禽類の生態情報や具体的な保全事例の報告、猛禽類研究者の研究成果の紹介等を行い、北海道における猛禽類に関する情報交換の場として勉強会を開催してきました。
(→『活動報告』)
勉強会開催の他、猛禽類の対象種ごとの調査手法を検討するワーキングの開催、事業者に対しての猛禽類調査結果に関するアンケートの実施、これらの成果をとりまとめた、「北海道の猛禽類」の出版等による外部発信にも取り組んでいます。
(→『研究内容・実績』)
研究会では、今後も継続的に情報の集約を行い、北海道に生息する希少猛禽類の分布・生態を明らかにするとともに、具体的な保全対策事例をできるだけ多く集め、集約・分析した結果を今後の事業にフィードバックし、役立ててもらえるような活動をしていきます。
沿革
北海道猛禽類研究会の活動は、1998(H10)年9月に「ハイランドふらの」で開催された第1回勉強会がその始まりで、2021年現在で23年目になります。研究会の活動の趣旨は23年前と変わりませんが、運営方法は2度の変更を経て現在に至っています。1度目の変更までを第1期、2度目までを第2期、2度目以降から現在までを第3期として活動経過を説明します。
【第1期:1998(H10)~2001(H13)年】
第1期は、社団法人北海道開発技術センター(H24.4より一般社団法人)と財団法人ダム水源地環境整備センター(H25.4より一般財団法人水源地環境センター)が運営主体となり、1998(H10)~2001(H13)年の期間に4回の勉強会が開催されました。
【第2期:2004(H16)~2009(H21)年】
第2期からは、有志による実行委員会が運営主体となり、2004(H16)~2009(H21)年の期間に6回の勉強会が開催されました。実行委員会は研究者、事業者、コンサルの10数名から構成されました。なお、猛禽類調査を実施している新規の大型事業が少なくなり、現地見学会の候補地がないため、2007(H19)年の第8回勉強会から現地見学会を伴わない発表会のみの形式をとっています。
【第3期:2011(H23)~現在】
第2期の後半頃から組織形態を見直し、応用生態工学会札幌の下部組織として再出発したのが第3期です。第3期では,年度当初に定期総会を開催し、事業計画、予算、役員などを審議し、それに基づき活動を行っています。学会の下部組織として2011(H23)年に第11回の勉強会を開催し、現在に至っています。